kounankunobachoのブログ

横浜生まれ、横浜育ちのBayStarsのファンです。大阪在住が長くなり、故郷とのつながりを唯一感じられるのがベイスターズ。選手、監督、スタッフの気持ちになったつもりで、応援しています。

DeNA、最終戦セレモニーのもつ意味を考える

 2014シーズン、甲子園での阪神の最終戦を現地観戦した。DeNAは山口が先発、阪神はメッセンジャーであった。試合は、得点のないまま終盤へ。横浜は、山崎(憲)の押し出しデッドボールの1点で勝利した。山口が好投した。


 甲子園最終戦、試合後にセレモニーがあると、われわれは警備員から聞かされていた。試合後フェンス際まで来ないで、席についているよう指示があった。そしてセレモニーは始まった。


 阪神の選手、監督・コーチが、1塁側に向かってならび、場内アナウンスにしたがって、一礼した。1塁側スタンドからは、拍手がまばらに飛んだ。
 
 「以上をもちまして、阪神タイガース、最終戦セレモニーを終わります。1年間、熱いご声援をありがとうございます」


 私の後ろから、「えっ? もう終わり?」との声。本当だ、なんだ、このセレモニーはーー。


 和田監督の挨拶もない。今年一年を振り返る、VTR映像もない。花火もない。
 何にも、ないじゃないか!


 驚いた。
 同時に、テレビ越しに毎年見てきた、横浜スタジアムの最終戦セレモニーが、どれだけ素晴らしいものかを思い知った。監督の新年の書初めに始まり、ダグアウトの向こうとグラウンドでの選手の奮闘、ファンの歓声。ひどいプレーと怒号。すべてを映すことで、ファンと選手がシーズンを振り返り、来季もあらためて「頑張る」、そう決意を固める、そんなセレモニーだ。


 あの映像をみると、選手もファンも、それまでのシーズンの出来事が走馬灯のようによみがえるーーー。


 これは映画なのだ。そして、今度は第2話をみたい。そうやって観客を来季、スタジアムへといざなうのだ。


 DeNAベイスターズが今、進もうとしている道には明るい灯がともされている。球団がおこなうセレモニーの違いが、そのことを教えてくれる。




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