やはりヤクルトが優勝候補の筆頭
さて、今シーズンのペナントレースを、どのように展望するか。筆者は前年度先発投手陣の勝ち数でみる。中継ぎは替えが効くが、先発はそうはいかないからである。とはいえ、前年度6位から1位になったヤクルトは以下の隠れた変革があった。どうやら、今年もヤクルトの優位は動かないといえそうだ。以下が、その判断材料。
「東京ヤクルトスワローズ14年ぶりの優勝の真実 コーチ陣×古田敦也」(16/02/29 youtube)
その概要をまとめると、
① 真中監督は、「コーチがやりやすい環境をつくってくれる」人物である
② ベンチでは決断が速い、名監督になる可能性がある(杉村亨打撃コーチ)
③ 一番センター坂口の獲得、山田哲人を育てた杉村亨コーチが再生を担当
④ 真中監督は、試合前半全然バントをしない。繋ぎの野球ができた(杉村)
⑤ バレンティンがやる気十分
⑥ チーム皆が走塁に興味をもつ意識改革、打球判断で1塁3塁をつくる(三木肇コーチ)
⑦ 登板しない投手は投球練習なし、選手に負担をかけないブルペンワーク(伊藤智仁、
高津コーチ)⇒投げない日が増えた(九古)、疲れが残らない(秋吉)
⑧ 救援投手枠7→8人制、準備しない投手が増える
⑨ ルーキ(右)、ペレス(左)加入で、ロマン、バーネットの穴が埋まる(高津)
動画が面白い。コーチ陣の皆さん、よくここまで喋ってくれますね。ありがとうございます。参考にさせていただきます。
DeNAは、2014年度にはヤクルトをカモにしていたが、昨シーズンは大きく負け越した。その裏には、このような秘密があったわけだ。
現在のDeNAが、この水準まで高い意識で準備できているかといえば、まだまだだろう。特に走塁、ブルペンワーク。これに加えて、ヤクルトは守備力が昨年大きく向上した。
勝ち方を知る。勝つための野球(We play to win.)。ベイスターズは、まだまだやることがいっぱいある。シーズン中にも練習し、直していこう。
補記
番組のなかで、古田が実にコーチ陣を羨ましそうしていたのが印象的だった。これまで高津信吾らを茶化したり、けなしたりしてきたわけであるが。優勝するというのは、コーチの団結によってなしえるものであり、監督の頭脳だけで、どうなるものではない。その意味で古田は、鼻をへし折られた一年だったのではないか。
筆者も自戒をもって受け止めたい。