kounankunobachoのブログ

横浜生まれ、横浜育ちのBayStarsのファンです。大阪在住が長くなり、故郷とのつながりを唯一感じられるのがベイスターズ。選手、監督、スタッフの気持ちになったつもりで、応援しています。

【2016】DeNA対巨人、勝ち越すのはとっち?

 昨シーズン、DeNAは巨人に10勝15敗で負け越した。ホーム・ゲームでは6勝6敗、アウェイでは4勝9敗。ホームでは五分の戦い、東京ドーム(京セラもある)では5敗負け越し。


 しかし、2014年シーズンは13勝12敗、セリーグで唯一勝ち越している。少し調べてみると、DeNAは久保康友投手がずいぶんと活躍している。彼が先発した試合で8月初めまでに4勝もしている。中畑監督(当時)も、「うん、なんか巨人キラーなんじゃないの?」と答えている。
 劇的な試合もあった。巨人・西村から桑原がサヨナラ・タイムリー、また番長三浦が阿部のソロによる1点に抑え10対1での勝利、もうひとつ8月30日、3対4のビハインドで8回グリエルの同点ソロ、桑原のサヨナラ・タイムリー。後藤武敏の3塁ベース直撃のタイムリーでの勝利。見ていて興奮する試合が多かった。


 さて、ここでは退任した巨人・原監督と高橋由伸新監督の談話にもとづき、2016年の「DeNA対巨人」を考える。まずは日刊スポーツの記事から。


【原監督、辞任する中畑監督に敬意「闘志を感じた」】
>巨人原辰徳監督(57)が、辞任するDeNA中畑監督への思いを語った。undefined
>巨人への対抗心をむき出しにし、年々、手ごわい相手になっていった。「年の近い先輩で、ライバル>の監督。戦っていて闘志を感じた。ファンと一体となって戦う。勢いをつけると大変で、ふんどしを>締め直しながら戦いました」と敬意を表していた。


 次に、スポニチさんの記事。高橋由伸と中畑元監督が対談している。


【由伸監督&中畑氏 新春対談3】何年やっても迷うよundefinedundefined


 中畑 由伸が考える監督像は?


 高橋 今のところ全く浮かんでないですね。

 中畑 歴代、何人の監督に仕えた?

 高橋 3人です。長嶋さん、原さん、堀内さんです。意外と少ないかもしれないですね。

 中畑 俺も3人。長嶋さん、王さん、藤田さん。俺は藤田さんの影響力が凄く大きい。

 高橋 僕は、一番長く原監督と一緒にやらせてもらっている。第2次政権の10年は最初の2年間よりも正直、厳しかった。実力至上主義だったり「チームが勝つためには」というのを凄く持たれていたので、そこはだいぶ染みついているとは思っています。

 中畑 由伸像というものをつくっていく上で、意外に気を使う部分も出てくると思うけど、やっぱり、ブレないこと。俺はこういう人間、俺はこういう野球しかできないんだ、みたいなメッセージを送れたらいいのかなと思う。

 高橋 まだ、ぼやっとしかないんですよね。

 中畑 現場(試合)になった時、迷いとか不安とかを裏では見せていい。話を聞いてもらえる人間がいてほしいしね。でも、それを(チームの)前では絶対に見せないというね。

 高橋 何年やっても迷いますか?

 中畑 迷うよ。ただ、迷ったりする部分を表に見せないってこと。そこの演技力ね。監督という職業は演じ手、役者だと思う。

 高橋 僕も、演じなくちゃいけないなとは思っています(笑い)。

 中畑 俺は4年間、演じたよ(笑い)。演じっ放しみたいな感じだけど楽しかった。由伸は一番苦手だと思うけど。(重要なのは)喜怒哀楽だよ。

 高橋 出した方がいいですか?僕は今までは、どちらかといえば出さないのを貫いてきた。監督になっても、じっとしてようかなと思っている。

 中畑 俺が何で監督で評判良かったか分かる?喜怒哀楽を素直に出す監督が初めて出てきたからだよ(笑い)。ファンはそこに共感を持って、野球は楽しいと見てもらえた部分があるんだと思う。今までって、そういうことを押し殺しながら、デーンとしておくのが監督像みたいなものがあったじゃない。

 高橋 そうですね。

 中畑 でも、うれしい時はうれしいじゃん。悔しい時は悔しいじゃん。だから役者魂の中に、俺はその気持ちを常に持っていた。それがうまくはまった。「ハマではまった」というか…。大したギャグじゃないけど(笑い)。俺は、由伸には、一番合わないような部分も出してほしいと思う。由伸はめっちゃ笑顔がいいもん。巨人は勝つことができるチーム。笑顔を数多く(ファンに)見せてあげてほしいしね。ファンは、それを願っていると思う。スポーツの原点みたいなところだから。やることはきちっとしたことをやればいいんだから。

 高橋 怖いOBもたくさんいらっしゃいますので(笑い)。あんまりやりすぎると、お叱りを受けるのかなと。

 中畑 その時は、由伸が正しいってことを、俺がアピールしてあげる。ところで、ジャイアンツの監督は何代目?

 高橋 18代目です。2回やっている方がいるから14人目ですね。

 中畑 これだけの歴史で14人しかいないんだよ。いい足跡を残してちょうだいよ。あ、そうだ。「高橋監督」と「ヨシノブ監督」。どっちで呼ばれたい?

 高橋 マスコミの人たちも迷っていて、両方書くんですよ。

 中畑 最近は“ヨシノブ監督”ってカタカナが多いよね。でも名前で呼ばれた監督は俺が初めてなんだぞ。「キヨシ監督」って。「中畑監督」ってほとんど呼ばれたことない。最下位監督と、常勝球団の監督と違いはあるけど、これで共通項ができた(笑い)。まあ、由伸野球を1年目からガンガンいってみてよ、ね!

 高橋 はい!


 中畑 応援に参ります。今までは本当に敵対心を持ってやっていたけどさ。今年は応援させてもらいます。側面からね。


 高橋 ありがとうございました!


 あらら、中畑さん、巨人サイドに戻っちゃうのね、というのは置いておこう。ヨシノブとは監督、勝負師としてどうなのか。


 第一、彼は原第二次政権での実力至上主義、「チームが勝つためには」という原の思想に近くなるだろうと予測を立てている。原がはじめて監督をした2年間、思うようにチームを動かせなかったように、「ぼやっとした監督像しかない」高橋由伸に、実力至上主義が貫けるのか。


 第二に、「怖いOBもたくさんいらっしゃいますので、・・・お叱りを受けるのかなと」との言葉には、ファンやOBへの配慮のあまり、何か思い切った采配を振るうことをためらう脆さを感じさせる。監督という仕事をはたすということは、批判されて当然、OBが自分の采配にダメ出しをしても、めげない心の強さが必要になる。そうした自らの課題を乗り越えられるのだろうか。


 第三に、脇を固めるコーチの指導力・リーダーシップがあれば補えるものなのか。村田真一コーチ、尾花高夫コーチらが高橋監督を支え続けることに、随分たくさんのエネルギーを使うことになるのではないか。


 DeNAは「妥協点が低い」(中畑談)組織から3年かけて「戦う組織」を作り上げてきた。その結果として、2014年に13勝12敗できたのだ。このことは監督が変わったことで、もとに戻るようなものではない。原元監督の述べるように、「年々、手ごわい相手」になっている。もはや巨人への苦手意識はないはずだ。


 ということでDeNAの勝ち越しで決まり!



 



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