kounankunobachoのブログ

横浜生まれ、横浜育ちのBayStarsのファンです。大阪在住が長くなり、故郷とのつながりを唯一感じられるのがベイスターズ。選手、監督、スタッフの気持ちになったつもりで、応援しています。

DeNA山口投手の「200イニング」発言を考える

 ダウンタウンの番組に中田翔が出ていた。21、22歳のまだ若かりし頃は、人になめられたくなくて、財布に300万円を入れて持ち歩いたという話や、チームの先輩・稲葉が引退した今、ベンチ裏は自分の天下だといった強気な発言を聞き出して、周りの者が面白がるという番組だった。


 番組のなかで後輩・大谷翔平は、どのように映るのかを尋ねたシーンがあった。中田の見立てはこうだ。ピッチャーはマウンドで強い気持ちを持たなけいけない、それを彼はできている、というものだった。


 筆者は野手と投手、重要な局面でどちらが大変な職務なのかを考える。一流の野手でも肝心な場面で、自分のところにボールが来ないでくれと願うと聞く。すなわち野手も肝心な場面で、必ずしも強い気持ちを持っていられないというわけだ。


 野手のエラーは、試合の場面で大きなほころびとならないこともある。しかし投手の場合、試合を壊してしまうことが多い。投手のほうが大変な職務であり、「強い気持ちをもつ」ことが、野手以上に重要な資質であるといえそうだ。


 どうすれば、「強い気持ち」を持てるのか。「江夏の21球」に関する番組だったと記憶するが、そうした場面で江夏は、「あのときは『どうにでもなれと、開き直った』」と語った。野手は、「球よ、来ないでくれ」と願うことができる。だが投手は、抑えるか打たれるかという場面から逃げられないのだから、「開き直る」しかないのだ。そういう意味でも、野球とはラミレス監督のいう「マインドゲーム」なのだろう。


 開幕投手候補にDeNAラミレス監督は、山口投手を指名したそうだ。「今年は(沢村賞という)大きなことはいわない。200イニングを投げたい」と記者に語った。筆者は目標が高くてよいのではと感じる。そこに投手としての「強い気持ち」を見て取れるからである。

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