横浜スタジアム買収とDeNA・「ボールパーク構想」の若干の後退
DeNAによる横浜スタジアムの買収が成功した。これにより、球場内の広告・飲食などの事業収入を球団の収入とすることが可能となり、より安定的な経営基盤を確保できたことになる。
球場そのものも、魅力的なものへと改築することも可能だ。すでにスタンド座席をオレンジ色から青色のものへと変えることが発表されている。池田球団の進める「ボールパーク構想」の実現へ一歩近づく。
しかし、この間の池田球団代表の発言のなかで、この構想への言及で後退した面があることに触れなければならない。それは、グラウンドの天然芝化構想だ。最近のインタビューで、同氏は、「グラウンドを天然芝にすることは難しくなりそうですが」と発言した。
人工芝に比べ、天然芝は守備が難しくなる。だが一方で、好プレーも生まれる。かつて仁志は、「人工芝より、守備力に差が出る。やりがいがある」と語った。野球を面白くするものは、打つだけではない。守るプレー、姿だ。
今後、DeNAがどこまでアメリカのスタジアムのようなボールパークをつくれるのか、DeNA球団の取り組みを見守りたい。