kounankunobachoのブログ

横浜生まれ、横浜育ちのBayStarsのファンです。大阪在住が長くなり、故郷とのつながりを唯一感じられるのがベイスターズ。選手、監督、スタッフの気持ちになったつもりで、応援しています。

DeNAが大洋時代のキャラクターを復活させる意味とは

 スポーツ報知に次のような記事が載っている。


【DeNA】大洋時代の「マリンくん」復刻!球団5周年で“再登板”
 1978年、川崎球場から同年建設された横浜スタジアムへ専用球場を移転。横浜大洋ホエールズと同時に誕生したのがマリンくん。横浜ベイスターズに変わった92年まで使われた球団のペットマークだ。横浜の出発点といえるキャラを“再登板”させ、より地元色を打ち出すのが狙いだ。
 復刻グッズに加え、シーズンを通した登場方法を計画している。昨年は本拠地開幕6連戦で12万個のヘルメットを来場者に贈呈。マリンくんをあしらった特別プレゼントも検討し、オールドファンにとっても懐かしい企画となりそうだ。


 昨年よりキャラクター復活が発表されていたが、今回復刻が決まったのは、横浜大洋ホエールズのユニフォームを着て、海辺でスイングする「マリンくん」であった。このキャラクターの版権をとり、復刻にこぎ着けたことを、まずは喜びたい。このキャラクターの愛称を知らなくとも、そのデザインを見た人は多いはずだ。


 さて、このキャラクター復刻の意図について、上記の記事に誤りがある。決して地元色を出すためではない。かつてホエールズに親しんだ野球ファンに、DeNAベイスターズの「ファン」になってもらいたいためである。地元以外の多くの、かつてのファン層の掘り起こしを狙っている。


 ユニフォームを見るとよい。ベイスターズは、毎年のようにユニフォームを変えているが、ホエールズのユニフォームといえば、まずこのユニフォームのデザインを思い起こす。そして、帽子のマークが「W」ではなく、「B」となっていることに違和感をもちつつも、何かの懐かしさを覚える。それは長い間、全国の野球ファンが、このユニフォームを見てきたからだ。ベイスターズ、DeNAと変わりながら、次第に野球から遠ざかった層へ働きかけようとする意図がみえる。


 このユニフォームに親しんだ層は、決して神奈川に限ったものではない。ユニフォームを通じて、ファンになった層は全国にいる。そうした30代より上の年代の層に、ラブレターを送っているわけだ。


 このキャラクターの登場方法をどのようにDeNAが考えているのか、興味のあるところであるが、一ついえることは、これを動くマスコットにはしないという点だ。もしスターマンやホッシーのように動くキャラクターにすれば、オールド・ファンの思い出をつぶす。どのような登場方法を計画しているのか。今後のDeNAを見守りたい。



 


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