kounankunobachoのブログ

横浜生まれ、横浜育ちのBayStarsのファンです。大阪在住が長くなり、故郷とのつながりを唯一感じられるのがベイスターズ。選手、監督、スタッフの気持ちになったつもりで、応援しています。

DeNAの選手補強を考える

 DeNAの新たな補強選手は、ロマック、ペトリックら4人。外国人選手は、ともにアメリカのマイナーリーグからのものとなった。


 一昨年、昨年はキューバのユリエスキ・グリエルと契約した。彼の入団が大きなニュースとして扱われたのは、彼がキューバ代表の選手、「キューバの英雄」であったことが大きい。DeNAの池田球団代表は、アメリカ、中南米の周り、最後にキューバに目を付けた理由として、次のことを語っていた。


 「いやいや。伝手もコネもまったくないですよ。そもそも昨シーズンのオフ、私たちはまだまだ補強をする必要があり、外国人選手の補強も、様々な可能性を考えました。ドミニカのウィンターリーグにも国際担当と足を運びましたけど、その辺りの市場は日本もアメリカもあちこちにたくさんの球団が入っていて、掘り起こされていない未開の部分がほとんどない。そうなると最終的に金銭での争いになりますから、どうしたって戦える限界が出てきてしまう。横浜DeNAベイスターズはナンバーワンの選手が欲しかったんです」『なぜDeNAがグリエルを獲得できたか?池田球団社長が語るキューバ道中記』(Number web)


 そして、次のように続ける。
「これはもしかしたら手つかずの可能性があるぞ! と、いうことで急いでアポを取り正確な情報の把握と交渉のためにキューバに渡りました。キューバ政府と野球連盟の人にこう言われましたよ。『あなたたちが最初に来た球団だ。よく来たね』と」


 連盟は、真っ先にキューバとの関係を築こうとしたDeNAを好意的に迎えたことが分かる。それは、キューバ人も同様だ。以下のやりとりが、それを物語る。


「彼(グリエル)の獲得が決まって、地元の人が僕に言ってくれました。『もし地元のJリーグクラブにネイマールやメッシが獲得できるチャンスがあったとして、そこでそのクラブが、探しているのはDFです、と言って断ったら、サポーターはみんな怒るよ』と。本当にその通りだなと思います」


 チーム編成の権限は、球団代表ではなくGMにあることはもちろんだ。したがって、GMが、昨年のグリエルの選手契約違反を重く見て、キューバからの選手獲得を見送っていると見るべきである。また、球団代表である池田氏のチーム編成への関与をよく思っていないのだろう。それはそれで、筋が通っている。


 しかし、いま一度考えてほしい。キューバは、「国の英雄」にこそ、海外でプレーして欲しいと考えている。つまり、最も優秀な選手を派遣する用意がある。仮に、キューバ野球連盟とDeNAの関係が悪化したとしても、一度や二度の関係悪化で一度築いた関係を辞めてしまっていいのだろうか。


 キューバ選手は、アメリカのメジャー、マイナーと比べ、低額での契約が可能だ。であるから、引き続き、キューバ代表選手の視察を連盟にお願いし、良好な関係を築くことに傾注する必要がある。それが球団外交なのではなかろうか。




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