kounankunobachoのブログ

横浜生まれ、横浜育ちのBayStarsのファンです。大阪在住が長くなり、故郷とのつながりを唯一感じられるのがベイスターズ。選手、監督、スタッフの気持ちになったつもりで、応援しています。

DeNA野手の牽制アウトをめぐって


 昨日(20日)からオープン戦がはじまった。ディフェンス面で、はやり幾つもの課題が出ている。投手は、おおむねどの選手も成長が見られる。一方、野手の守備は、まだまだ課題が多い。この点は、あらためて論じるとして、ここでは走者の牽制死について取り上げる。


 この間の実戦形式の試合のなかで、筆者の知る範囲で牽制アウトが2つ見受けられた。一つ目は、中日との試合か紅白戦かと記憶するが、荒波翔選手の1塁での帰塁のミスだ。


 荒波選手は、走塁に対する意欲が高く、三盗を試みる積極性をもっている。一方で、実に牽制アウトが多い選手でもある。まず結論を述べるが、牽制アウトは盗塁死よりもみっともないプレーである。少年野球の選手が牽制死と盗塁死を見比べた場合、どのような感想をもつかを想像してほしい。牽制死は、まったく凡ミスにしか映らない。つまり、カッコ悪いプレーなのだ。


 荒波選手はスタートがいい選手ではない。だからこそ、次の塁をねらう高い意識をもっていることは、画面越しにもよくわかる。しかし、スタートの悪さ、反応の悪さを自覚して、リードの距離は足で戻れる程度にするべきだ。牽制タッチアウトは、実に「ダサい」プレーである。


 牽制でアウトになったことの反省は、もちろんしているだろう。映像でも確認しているはずだ。しかし、何に着目するかを間違っている。どうすれば、盗塁やヒットエンドランが成功したかに着目して、プレーを確認している。そうではなくて、相手投手がどのようなバリエーションの牽制をするのかに着目するべきだ。


 投手の牽制モーションは、一つではない。その投手のあらゆる牽制モーションを映像で確認する必要がある。それができていないのであれば、最小限度のリードにとどめておくことが肝要だ。走塁に自信があるがゆえに、この点の確認を怠っている。


 ランナー1塁でヒットエンドランのサインがでる状況での荒波選手の判断にも問題がある。いかにランナー1、3塁の状況をつくるかを考え、スタートを早く切ることに意識が向いている。しかし、牽制アウトより、まだダブルプレーのほうがましなのだ。野球少年がみれば、プロ選手のプレーなのかと疑問をもつだろう。


 あらゆる投手のクセを映像で分析する福本豊選手のような意識の高い選手もいる。荒波選手も、それくらい必死になって投手の映像を確認してもらいたい。このことは、昨日牽制アウトになった関根選手についてもいえる。彼も帰塁が上手ではない。


 野球は、いかに27個のアウトを取られないかを競うゲームだ。そして、チャンスでいかにアウトを献上しないかを競うゲームだ。したがって、ランナーがいる場合の一つのアウトは、ランナーなしのアウトとは同じアウトではないゲームということだ。塁上の牽制アウトは、チャンスでの三振よりも重い責任がある。なぜなら、打者は所詮10打席で3回しかヒットをうてない。したがって打者が7割の確率でアウトになるのは、ある意味で仕方ない。ところが、走者が牽制で7割、アウトになっていいはずがない。


 現段階では、自らが牽制への反応が人より劣っていることを自覚し、リードを最小限にとどめ、投手が確実に投球に入ってからリードを広げることに徹すること。そして、先の塁でのスライディング技術を磨き、タッチをかわすことで塁を盗むことにも力をいれること。このことが先決だ。この点のDeNA野手の成長を期待する。










 

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