捕手の送球スピード・アップ、同時にランナー牽制への期待
サンケイスポーツが、光山バッテリーコーチの指導内容を取り上げている。以下は、その記事の引用。
DeNA高城、3度の刺殺で強肩アピール・・・光山コーチと猛特訓
DeNA春季キャンプ練習試合(DeNA-韓国ネクセン、21日、沖縄・宜野湾)正捕手を狙う高城が肩でアピールした。韓国プロ野球のネクセンとの練習試合で先発出場し、二盗を試みた走者を3度刺した。
光山バッテリーコーチと取り組んでいる送球の改善が実を結んだ。テークバックで動作が止まる癖とステップを修正。実戦で好結果を出し「スムーズになった。(動作が)速くなっているのが実感できた」と自信を深めた様子だった。新人の戸柱(NTT西日本)や嶺井らと定位置を争う高城は「アピールしないといけない」と意気込んだ。
捕手の捕球・ブロッキングだけでなく、送球動作の指導も進んでいる模様だ。コーチ、捕手陣に拍手を送りたい。
捕球動作のスピードと送球のコントロールが改善することが盗塁阻止の一番の決め手であるのはいうまでもない。と同時に、DeNA捕手陣に取り組んでほしい練習がある。
それは、塁上のランナーへの牽制球だ。
プレミア12の中南米チームの捕手は、必ず1塁へ送球し走者をけん制していた。アジアの日本、韓国、台湾チームは、投手が一塁ランナーをけん制するが、キャッチャーはまずしない。
ドミニカ、プエルトリコ、メキシコ、ベネズエラの捕手は、まるでルーティンであるかのように、1塁へ牽制する。これは1塁走者のスタートを遅らせるに十分だ。案の定、日本代表は、予選リーグで2塁盗塁でアウトをくらった。
走者への牽制は何も投手に限られるわけではない。捕手が走者のリードを少なくすることが可能だ。他のチームが取り組んでいないだけに、DeNA捕手陣がその技術を身に着けると大きなアドバンテージになる。シーズンでの様子を期待して、待ちたい。
追記:
今日のすぽるとで、巨人・阿部捕手の捕球練習が特集されていた。ピッチングマシンでカーブ・ボールのキャッチングを何度も確認していたのだが、突然、「発見、発見!」と言い出した。
どうも、カーブを受ける際に出すミットの角度を発見したようだ。ミットの面がボールの曲がる角度に沿って広くなるよう、ミットを出すというものだ。
実にレベルの高い練習をしている。さすがの一言である。