kounankunobachoのブログ

横浜生まれ、横浜育ちのBayStarsのファンです。大阪在住が長くなり、故郷とのつながりを唯一感じられるのがベイスターズ。選手、監督、スタッフの気持ちになったつもりで、応援しています。

【寸評】DeNA6-3巨人、5回裏・荒波選手に見た重責と必死さ

 3対0で昨夜を思い出す負け展開の重い雰囲気のなか、荒波が打席に入った。1アウト・ランナー2・3塁。球場はなんとか得点を願う、この日一番の熱い声援の中だった。


 ラミレス監督は、この日、「開幕オーダーに戻す」と記者に語った。「点が入ってないので、クリーンアップにもっと打ってほしい。こういう時は、早いカウントから積極的に打っていくことだ」とコメント。


 荒波は初球を打った。しかし、そのスイングは、これまでの打席とちがった。強いスイングではなく、ともかくバットに球を乗せるという、「当てにいく」という形容に近いそれだった。


 普段、こんなスイングはしない。強く鋭く振りぬこうとする。ましては、桜井の初球は変化球。強く振りぬくと、たいていはポップフライだった。荒波が、どうしても内野の頭を越す打球をほしがって、普段と違うスイングになっていた。


 横浜スタジアムでは連日の満員。結果の思わしくない荒波選手が、大きな重責と戦っていたことを垣間見た気がする。1番白崎、2番荒波。このふたりの出塁がないので、これまで1勝3敗となっていることの責任を、本人たちが一番分かっていた。


 3連敗で勝利が遠い開幕からの日々。これまでのシーズンであれば、打順と役割を変えられていたかもしれない。信頼されて送り出されていることは分かっている。その役割をどうしても果たしたいという必死さが表れていた。


 荒波選手の打撃スイングに筆者は納得できないところがある。しかし、与えられた役割を必死に果たそうとする姿をみて、もっとポジティブに応援したいと感じた瞬間であった。




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