kounankunobachoのブログ

横浜生まれ、横浜育ちのBayStarsのファンです。大阪在住が長くなり、故郷とのつながりを唯一感じられるのがベイスターズ。選手、監督、スタッフの気持ちになったつもりで、応援しています。

DeNA・ラミレス監督、ロペス3番起用を讃える

 今のうちに、まとめておかないと、時の経過に流されてしまう。
 8月に入り、チームもロペスも絶不調で、打順を下げる、または一度休養させてはどうかという風潮が大勢であった。そのなかで連敗中の対阪神3戦目。ラミレスは、ロペスを3番で起用した。3番起用の意図は、後ろに筒香がいて四球出したくないのでストライクが来そうな3番に置いたというもの。 そして、本塁打を含む、3安打猛打賞。
 以下は、巨人3連戦を終えてのサンスポの記事より、抜粋。


【DeNA・ラミ監督の狙いはロペス“再生”!3番起用にも活躍にもビックリ】


 (セ・リーグ、DeNA6-5巨人、23回戦、DeNA12勝10敗1分、28日、横浜)DeNAのクライマックスシリーズ(CS)進出の鍵を握るのは、ロペスとみていた。この3連戦の前まで7試合、30打席ノーヒット。打てない打者を3番に上げたことには正直、驚いた。これほど打ったことにはさらに、驚いた。


 ラミレス監督の狙いは、筒香の負担軽減などというものではなく、ロペス自身を生き返らせること。確かに超積極的なタイプ。一回から必ず打席が回ってくる3番だと、試合への入り方が違い、また集中力も増しているのだろう。


 その活躍が効いて、CSで当たりそうな巨人に3連勝したわけだが、結果よりも大事なことは勝ち方や抑え方。その意味では、ロペスと並んで鍵を握るとみていた山崎康に、大いに不安が残る。ミニキャンプなどを実施する時間的な余裕はもうない。三上、須田、田中と駒はそろっている。リリーフの順番を変えてみるなど、山崎康の再生も急務だ。シーズン終盤に必ず、正念場は来ると思う。 (サンケイスポーツ専属評論家)



2016/8/24 8桑原 4石川 5宮崎 7筒香 3ロペス 9梶谷 6倉本 2戸柱 1久保康 T藤浪
2016/8/25 8桑原 4石川 3ロペス 7筒香 5宮崎 9梶谷 6倉本 2高城 1ペトリック Tメッセンジャー
2016/8/26 8桑原 4石川 3ロペス 7筒香 5宮崎 9梶谷 6倉本 2戸柱 1石田 G内海
2016/8/27 8桑原 4石川 3ロペス 7筒香 5宮崎 9梶谷 6倉本 2高城 1山口 G大竹寛
2016/8/28 8桑原 4石川 3ロペス 7筒香 5宮崎 9梶谷 6倉本 2戸柱 1今永 Gマイコラス



DeNA・球団収入の内訳。当日入場券は約3割。

 NewsPicks誌で、池田球団代表が、DeNAの球団収入とその内訳を語っている。以下、備忘録代わりに転載。


【堀江貴文×池田純】ネットスポーツ中継元年の勝者に(前編)


2016/8/24
 2012年にDeNAとして球界に参入しベイスターズの観客動員&売り上げを増やし続ける池田純社長と、2004年にライブドアフェニックスとして球界参入を試みた堀江貴文氏の対談が実現。今回はベイスターズ連載の特別版として、2人によるプロ野球ビジネスの可能性や課題などについて3日間連続掲載でお届けする。


ベイスターズ、初の黒字化へ


堀江:ハマスタ(横浜スタジアム)に来たのはゴールデンウィークに観戦させてもらって以来です。あのときは負けが込んでいました。


池田:つらい時期でしたね。6位でした。


堀江:それから2位まで上がり、いまは3位。でも、このままの順位でクライマックスシリーズを本拠地で開催できないと、営業的にはきついんじゃないですか。


池田:本拠地でやれればベストですけど、そうじゃなくても売り上げをつくれますよ。でも、今年はすでに売り上げも観客動員も、もう十分いいんですよ。ベイスターズは今年初めて、数億円の黒字になります。
 DeNAが参入する前の2011年は52億円の売り上げで、24億円の赤字でした。それから5年経って、売り上げが倍以上になって、今年初めて黒字化します。


堀江:倍以上ということは、52億円が100億円くらいになった?


池田:そうです。110億円近くになる見込みです。球団単体の数字です。横浜スタジアムを買収したので、その分はまた別ですね。


堀江:110億円の内訳でいうと?


池田:30%がチケットです。


堀江:シーズンチケットやVIP席も含みますか。


池田:シーズンチケットは含まないです。


堀江:いわゆる当日の入場券?


池田:そうです。年間席が10%、グッズで20%、放映権で10%。主だったところでいうと、あとはスポンサーが10%。


堀江:クライマックスシリーズに行かないで、球団単体で黒字が出るってすごくないですか。


池田:経営として見た場合、クライマックスってコントロール不能な領域として考えておくべきだと思います。それを予算に入れて経営するのはどうかと思います。経営として予測可能な状態で、つねに黒字が出るように球団経営をしないといけませんよね。


堀江:もちろん。ただ、楽天の話を聞いたら、クライマックスに行かないと黒字にならない構造だったみたいなので。日本シリーズに行ったときには大儲けだったと思います。


池田:特需ですよね。日本シリーズに行くと、優勝旅行やらパーティーやらでホールインワンのような出銭があるので、「実はクライマックスシリーズまで行って、2位が最高」みたいな話をたまに耳にするんですけど、チャンスをきちんと売り上げに転化すればいいだけだと思うんですよね。「日本一」なんだから、その機会は大きいはず。
 うちは、まだクライマックスシリーズすら行ったことがないですが(苦笑)。2012年から6、5、5、6位と勝っていないのに、ずっと売り上げも観客動員も増えているのはスポーツビジネスのセオリーから見たら、すごくレアケースだとよくいわれます。


【気づいた点】
・この分野の常識なのかもしれないが、当日入場券(チケット代)が、30%である。存外に少ない。
・年間席が10%。これは想像以上に大きい。
・グッズの20%。これが当日の来客の割合がどの程度かは不明。しかし、当日客30%とグッズ20%はセットで見るべき数字だろう。この50%が、日々変動するわけだから、難しいビジネスであるとも思う。
・110億円の売り上げ。1試合あたりに直すと、約5000憶円が、スタジアムで動いていることになる。
・横浜スタジアムは、値段の高い席が多い。内野自由席(バックネット裏上段)で1,700円の席がマツダスタジアムにはある。誰でも球場に来れるくらいの価格帯の席を、作るべきである。お金のない人は多い。


DeNA・球団ビジネスに感心。しかし危うさも

 球団経営の在り方について、NewsPicks誌で堀江貴文氏と池田球団代表が対談した。
以下は記事の一部を抜粋。


――ベイスターズも関内駅からすぐという横浜スタジアムの好立地を生かして観客動員を増やしていますね。今シーズン終盤はチケットの前売りがほとんど売り切れていると聞きましたが、そうなると収益を上げるためには球場を拡張するか、デジタルで伸ばすことが必要となりますか。


池田「両方だと思います。いまは2万9000席ですけど、マーケットを計算していると3万3000~3万6000席がちょうど良いサイズなので、その範囲での増席はずっと考えていることだし、やらなければいけないことです。今はパンパンすぎるので。」


池田「ただ、デカくすればいいという時代ではないと思うんですよね。大きいという価値より、満員という価値のほうがブランドになりますからね。」


堀江「どちらかというと、プレミアム化でしょうね。チケットをとれない状態をずっと続ける。とれないから、ネットで見るとかにつながると思うんです。」


池田「チケットをとれなくて、そこにすごく価値があるから余計に買いたいわけで。一般的にブランドをつくるって、人の心に響く魅力的な価値をどれだけ高めるかですからね。」 (引用、終わり)



 堀江氏は、プロ野球チームをほとんど商売の対象としてのみ語るから、池田球団代表が彼の質問に答える構図は、そのままベイスターズは金儲け目的で存在しているという誤ったメッセージを送ることになる。このことに球団は、もう少し注意を払う必要がある。


 最近、池田氏が球団ビジネスについて赤裸々に紹介する場面が多く、心配する。関心のある筆者としては興味深いのだけれど、饒舌である必要はないように思う。アメリカのスポーツ・マーケティングに感銘を受けたからだとしても、日本の体育・スポーツの歴史的文脈のなかで、言葉を選ぶ必要があるだろう。


 今季は、球場買収に成功し、飲食面での事業開拓が進む(から揚げ、ビールなど)。しかし、昨年までに行ってきた広報・ファンサービス分野は、同じものを継続できているのだろうか。webサイトでは、商品紹介の更新は頻繁にされるが、DB.スターマンのフォトギャラリーは、昨年8月から更新されていないと聞く。DB.キララの出演減少しかり。これまで開発したコンテンツを、ほったらかしにしてはいけない。ファンが離れていかなければいいが・・・。