1番から9番まで、どのような打順を組めば、効果的に得点が奪えるのだろうかという問題は、誰しも一度は考えたことのある問いなのではないだろうか。
3、4、5番がクリーン・アップで、強打者を据える。そして4番打者には長距離砲または最強打者を置くという考えが一般的なようだ。しかしアメリカでは、3番打者最強説をとっているともいわれる。そこで学生野球部員4人とこの問題について話し合ってみた。
ある学生は、「今年ヤクルトが強かった理由は、2番に川端を入れ、ほとんどバントをさせなかったことにある。来期、ヤクルトがどこまでやれるのかに注目している」と答えた。
また、「1番、2番は出塁してほしい。打たなくてもいいので、ランナーに出ることを重視して、打線を組みたい」と別の学生。体格のある、いかにも主軸といった学生。
もう一人、サードを守っている学生が、こんなことを言った。「7番で回が終わることがことが多いんですよ。だから8、9番はとても重要なんです。8,9番のあと、確実に1番に回ってくるわけじゃないですか。だから8、9番は確実に出塁できる人を置きたいです」。
その言葉に、アベレージ・ヒッターの学生が、「確かに(7番で終わることが多い)」とつぶやいた。
下位打線をどのように組むかについて、真剣に論じられたことはあっただろうか。彼の言葉に、新鮮な感覚を覚えた。ひとまず7番チェンジ説を統計的に調べる必要があろう。そこからおのずと打線の組み方が見えてくる。